突然ですが、私のモットーは「本を読むように楽譜を読む」です。
文字が読めたら本がなぞれるように、音符やリズムが読めたら、曲が弾ける。そして言葉の意味が分かったら、その本を感情移入して読むことが出来るように、楽譜に書かれた音楽用語を知り、強弱を守ることにより、その曲の全容が分かる。
その為、私の教室では、まず読譜を徹底しています。もちろん、さっと読めるようになる子もいれば、時間のかかる子もいます。
その中で、最近読譜が苦手な子に共通する点に気がつきました。
◦例1Aくんの場合
音の読みが苦手。ランダムに音を指すとさほど間違えないので、音の読み方は分かっている。
曲を口頭で読ませると途端に間違えが多くなり、弾かせると口頭で間違えた通りに弾く。
→最近「何か、間違えて読んでいる時、えらくシの音が出て来るな。。」と気がつきました、
何と、線の上(いわゆるお団子の音)を、第何線にあろうとシと読んでいることが判明しました。。
◦例2Bさんの場合
リズム読みが苦手。全ての音符の長さは理解している。4分音符、2分音符は間違えないけど、8分音符、16分音符も4分音符で弾いたりする。
→どうやら、黒丸、白丸は見ているようですが、8分音符などの結ばれている横線を見落としているよう。
この2人の共通点分かりますか?
多分、2人とも視野が狭いのが理由なのだと思います。
楽譜は5線で書かれていますが、その5線より上にも下にも情報があります。音符の丸付近のみ見ていると、何か躓きが起こるようです。
ちなみに例1のAくんには、第1線(5線の一番下)を赤、第3線(真ん中)を緑、第5線(一番上)を青と、高低差を色分けしました。
例2のBさんには、4分音符を赤、8分音符を青と、リズムの棒線に色塗りをしたところ、それぞれ視野が広がり、一気に改善されました。いやー子供の視野って、大人と見え方が違うんだろうなと勉強になりました。
ちなみに、例1のAくんは、ある日突然音読みがスムーズになりました!
日頃のレッスンでの賜物だわーと私はご満悦だったのですが、Aくん曰く、「学校の音楽の授業で、楽譜をどっちが早く読めるか競争していて、友達に負けたくないから、読めるよう頑張った!」だそう。
結局、お友達との関わりには敵わないな。。と思ったというオチでした。笑